2011/05/28

Figures_Anime Games_Beelzebub



Beelzebub • Episode 14 [Part 1/2] | English Sub







Figure
ベルゼバブ、ベールゼブブとも表記される。
新約聖書にもその名がみえる。
この名はヘブライ語で「ハエ(一説には「糞山」)の王」を意味する。

本来はバアル・ゼブル(בַעַל זְבוּל)、
即ち「気高き主」あるいは「高き館の主」という意味の名で呼ばれていた。
これは恐らく嵐と慈雨の神バアルの尊称の一つだったと思われる。
パルミュラの神殿遺跡でも高名なこの神は、
冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神だった。
一説によると、バアルの崇拝者は当時オリエント世界で広く行われていた、
豊穣を祈る性的な儀式を行ったとも言われる。

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しかしヘブライ人たちは、
こうした異民族の儀式を嫌ってバアル・ゼブルを邪教神とし、
やがてこの異教の最高神を語呂の似たバアル・ゼブブすなわち
「ハエの王」と呼んで蔑んだという。
これが聖書に記されたために、この名で広く知られる様になった。

ベルゼブブはトルコの豊穣神・
プリアポスやスラブの善神・ベロボーグとも同一視される。




Beelzebub • Episode 14 [Part 2/2] | English Sub







Beelzebub
『列王紀下』第1章ではバアル・ゼブブ(בַעַל זְבוּב)という名で現れる。
北イスラエル王国のアハズヤ王は部屋の欄干から落ちて重傷を負った時、
エクロン(ペリシテ人の領土の北方にあった都市)で
祀られていたバアル・ゼブブに自分の怪我の回復についての神託を求めた。

しかしこれはヘブライ人の神ヤハウェを蔑ろにする事であり、
預言者エリヤはアハズヤ王に、回復することなく死ぬだろうと告げ、
その予言通りアハズヤ王は死んだという。

新約聖書の『マタイによる福音書』第12章や
『マルコによる福音書』第3章、『ルカによる福音書』第11章では、
律法者がイエス・キリストに対し、
「悪霊のかしら・ベルゼブル(希: Βεελζεβούλ)の力を借りて
悪霊に取りつかれた人を救っているに違いない」と非難した事が記されている。
これに対してイエスは、
「悪霊が、 仲間である同じ悪霊と争うはずはない、
自分は聖霊によって悪霊を追い出しているのだ」と反論している。
旧約聖書では辛うじて神と呼ばれていたベルゼブブは、
この時代には完全に悪魔とされていたのである。

また外典『ニコデモ福音書』3章に、
ハデスがサタンに対し1カ所ベルゼブルと呼びかけている。